西口ほのかさん(大学院生,バイオメカニクスLab)と高林知也講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)の研究が国際誌に採択されました!

西口ほのかさん(大学院生,バイオメカニクスLab)と高林知也講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)の研究が国際誌『Journal of Sports Science and Medicine』に採択されました!

 

研究内容の概要】

ランニング時の足部接地時の足関節角度によって,前足部接地・中足部接地・後足部接地の3つに分類されます.これまでの先行研究では足部接地パターンを主に2つに分類し,負荷のかかる部位が異なることが報告されていましたが,足部と膝への負荷を同時に検証した研究はありませんでした.さらに,ランニング障害は繰り返しの負荷で発生するため,累積負荷の観点からも負荷を検証する必要があります.そこで,足部接地パターンをより細かく分類し,足部(アキレス腱・足底腱膜)と膝(膝蓋大腿関節)にかかる累積負荷を検証しました.その結果,前足部接地では足部の累積負荷,中足部・後足部接地では膝の累積負荷が高まることが明らかになりました.

【研究者からのコメント】

本研究により,足部接地パターンによって負荷のかかる部位が異なることが明らかとなりました.足部接地パターンに応じたリハビリテーションや,ランニング障害の予防・治療に向けた接地パターンの変更の提案に繋げていきたいと考えております.

 

【本研究成果のポイント】

① 足部接地パターンを詳細に分類し,足部や膝にかかる負荷を検証しました.

 

② ランニング障害は繰り返しの負荷によって発症するため,繰り返しの負荷の指標として「累積負荷」を算出しました.

RFS:後足部接地,MFS:中足部接地,FFS:前足部接地

 

 
  
原著論文情報
  

Nishiguchi Honoka, Takabayashi Tomoya, Kikumoto Takanori, Kubo Masayoshi. Effect of foot-strike pattern during running on cumulative load of Achilles tendon force, planter fascia force, and patellofemoral joint stress, Journal of Sports Science and Medicine. 2025.