田宮創助教(理学療法学科,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)と川尻陽菜さん(修士課程1年,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)らの研究論文が,国際誌に採択されました!

田宮創助教(理学療法学科,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)と川尻陽菜さん(修士課程1年,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)らの研究論文が,国際誌「Microvascular Research」に採択されました!

 

【研究の概要】

小血管は身体血管の99%を占めており,細胞・組織との栄養素や酸素の受け渡しを直接担っており,生命維持に重要です.
骨格筋微小血管の反応性は,運動で向上することが明らかになっています.
しかしながら,疾病や年齢により,運動が出来ない方も多くいらっしゃいます.
そこで本研究では,運動ではなく下肢に電気刺激 (ZB-SES; Homer Ion Co., Ltd. Tokyo, Japan)を与えることで,骨格筋微小血管の反応性に及ぼす影響を明らかにしました .
結果,下肢に電気刺激を与えることで,骨格筋微小血管の反応性が有意に向上しました.
本研究結果は,運動が出来ない方に対しても下肢に電気刺激を与えることで,骨格筋微小血管の反応性を高める新たな手段となることを示しています.

 

【研究者からのコメント】

運動器や中枢系疾患に携わる理学療法士は多いですが,心大血管疾患に関わる理学療法士はまだまだ多くありません.
私のゼミでは,血管や血流に着目した理学療法に関する研究を行っています.
また,本研究は東京医科大学のスポーツ 健康増進スポーツ医学分野との共同研究でもあります.
血管 × 血流 × スポーツに興味がある方は,お気軽にお問い合わせください.