渡邊貴博さん(理学療法学科17期生,大学院修了生,バイオメカニクスLab,森ノ宮医療大学附属大阪ベイクリニック)と高林知也講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)らの研究論文が,国際誌に採択されました!(2024.5.9))

渡邊貴博さん(理学療法学科17期生,大学院修了生,バイオメカニクスLab,森ノ宮医療大学附属大阪ベイクリニック)と高林知也講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)らの研究論文が,国際誌『Journal of the American Podiatric Medical Association』に採択されました

研究内容の概要】

足関節内反捻挫は,再発を繰り返すことが問題視されています.捻挫を繰り返すことで慢性足関節不安定症(CAI)に陥ると報告されています.一方で,捻挫を再発していないcoper(コーパー)が注目を集めており,coperの実態把握が捻挫を予防するための鍵となる可能性があります.捻挫時には,後足部の靭帯を損傷するため,捻挫を予防のためには,後足部に負担がかからない運動パターンの獲得が必要です.後足部の運動は中足部や前足部に伝わるため,中足部や前足部を大きく動かすことは,後足部の靭帯に負担をかけにくい可能性があります.本研究では,coperとCAI者,捻挫の経験がないcontrolの後足部と中足部,前足部の関係性を,modified vector coding techniqueを用いて評価しました.その結果,coper群はCAI群と比較して,後足部や前足部より中足部を大きく動かすパターンを呈することが明らかになりました.本研究成果は,国際誌『Journal of the American Podiatric Medical Association』に掲載予定です.

【研究者からのコメント】

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本研究で,捻挫の再発をしていないcoperは,歩行時にCAI者と異なる後足部や前足部より中足部を大きく動かす協調性パターンを有していることが明らかになりました.そのため,捻挫の再発を予防するためには,中足部に焦点を当てた運動療法が必要であると考えています.

 

本研究成果のポイント】

Coper群はCAI群と比較して,後足部や前足部より中足部を大きく動かす協調性パターンの割合が増加していることが明らかになった.

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原著論文情報
  

Watanabe T, Takabayashi T, Kikumoto T, Kikuchi Y, Kubo M: Intra-foot coordination and its variability during walking in males with and without chronic ankle instability. 2024 [accepted].