★ 強いストレッチングをする前に温めておくとストレッチ中の痛みが減る!!(2021.06.24)

讃岐二葉さん(理学療法学科18期生,応用理学療法Lab)と佐藤成君(理学療法学科15期生,大学院博士課程1年,応用理学療法Lab),中村雅俊先生(理学療法学科,応用理学療法Lab,運動機能医科学研究所)の研究論文が,国際誌『International Journal of Therapy and Rehabilitation』に採択されました!!

今回の研究では,これまでストレッチングの中で高強度ストレッチングが示されていましたが,その問題としてストレッチング中の痛みがあります.この痛みをコントロールすることが出来れば,痛みが少なくストレッチングが行えるのではないか?と考えました.そこで今回は,ホットパックという温熱療法の鎮痛効果に着目し,強い強度のストレッチングを行う前にホットパックを行う効果を検討しました.その結果,ストレッチング前にホットパックを行うことで,痛みが少なくストレッチングを行うことが出来ることが明らかになりました.この結果は,リハビリテーションの現場でストレッチング,特に強い強度のストレッチングを行う前にホットパックなどで事前に温めることでストレッチで生じる痛みが少なく,効果的なストレッチングが行えると考えられます.

研究者たちからのコメント

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今回,研究を頑張った讃岐さん

ストレッチングが効果的であることはよく知られている事実ではありますが,特に強い強度のストレッチングは効果的であると考えられます.しかし,この高強度のストレッチングの難点としてはストレッチングの痛みがあり,リハビリテーションで患者様に使用するのは難しいと感じておりました.つまり,この痛みをコントロールすることが出来れば,高強度ストレッチングをより多くの人に応用することが出来ると思い,この研究を行いました.今回の研究の結果,ストレッチングを行う前にホットパックなどを用いて筋肉を温めることで痛みが少なくなることがわかりました.今後は,ホットパックなどを使用しない方法でのウォーミングアップ(有酸素運動など)を行うことでも同じ結果となるかを研究できればと思います.

研究のポイント:

① リハビリテーション現場で用いやすいホットパックを用いた研究

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② ストレッチ中の痛みを詳細に検討した点

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高い強度のストレッチングだけ(●)を行うよりもホットパックにより事前に温めたほう(◯)がストレッチングの痛みが少なくて済むことを明らかにしました.

 
  
原著論文情報
  

Nakamura M, Sato S, Sanuki F, Murakami Y, Kiyono R, Yahata K, Yoshida R, Fukaya T, Takeuchi K. Effects of hot pack application prior to high-intensity stretching on quadriceps muscle. Int J Ther Rehabil. [in press].