渡辺莉茉さん(理学療法学科22期生、神経生理Lab、急性期理学療法コース[神戸市立医療センター中央市民病院]進学予定)と北谷亮輔講師(理学療法学科、神経生理Lab、運動機能医科学研究所)の研究論文が国際誌『The Cerebellum』に採択されました!
【研究者からのコメント】
本研究では歩行中に小脳への脳刺激を実施することで歩行の時空間的指標に変化がみられました。今後、臨床へ応用していくためにはさらなる検討と研究の積み重ねが必要ですが、歩行の神経メカニズムや新たなアプローチ方法を検討する上で一つの手がかりになるのではないかと考えています。
本研究は初めての研究で至らない点も多くありましたが、先生方や先輩方の多くのご指導とサポートのおかげで最後までやり遂げることができました。この経験を通して研究の奥深さと難しさを実感しました。今後は、臨床と研究の双方の視点を大切にしながら、少しでも患者様の役に立てるような臨床研究に取り組み、研究についてもさらに学びを深めていきたいと考えています。
【研究内容の概要】
ヒトの二足歩行において、小脳は歩行リズムの生成への関与が示唆されています。小脳に対して歩行周期時間に近似した刺激周波数における経頭蓋交流電気刺激を行うと刺激位相に対して初期接地のタイミングが同調することが報告されていますが、刺激周波数を変化させた場合に歩行のリズムも変化するのか検討されていませんでした。そこで本研究では、小脳に対する歩行周期時間に近似した刺激周波数の違いによる歩行の時空間的指標への影響を検討しました。
【研究成果のポイント】
脳刺激前の歩行における平均歩行周期時間を基にした刺激周波数を100%とし、100%より遅い90%と速い110%の刺激周波数を設定し、Sham刺激を含めた4条件を実施しました。立脚期時間の変化量において、90%と110%の条件間で有意差が得られ、遅い90%と速い110%の刺激条件間ではそれぞれの刺激周波数に対して歩行の同調が生じることで立脚期時間の変化量に有意な差が得られたと考えられます。


