星春輝助手(理学療法学科,神経生理Lab,運動機能医科学研究所)の研究論文が国際誌『Neuromodulation』に採択されました!
【研究概要】
経頭蓋静磁場刺激(tSMS)は、小型の永久磁石によって形成される磁場を利用し、脳活動を安全かつ非侵襲的に変調できる脳刺激法として注目されています。しかし、磁場は距離とともに減衰する特性があるため、従来のtSMSでは体表から深部に位置する脊髄などへの十分な磁場強度を確保することが困難でした。本研究では、より深部まで強力な磁場を到達させることを目的に開発された新しいtSMSシステム「シン磁場(SHIN jiba)」を用いることで、脊髄の神経活動を安全かつ簡便に変調可能であることを実証しました。
【研究者からのコメント】
シン磁場刺激を用いることで,体内の深部に位置する脊髄の神経活動を変調することができます.これにより,脊髄の異常な神経活動に起因する疾患や病態(痙縮など)に対する有効な介入法が開発できる可能性があります.