高林知也講師(理学療法学科,バイオメカニクスLab,運動機能医科学研究所)の研究論文が,国際誌『Sports Biomechanics』に採択されました.
シミュレーション手法を用いて,足部アライメントとアキレス腱張力の関係を検証し,ハイアーチがアキレス腱障害を発症しやすい理由を解明しました.
【研究者からのコメント】
本研究はシミュレーション手法により,足関節角度と足関節モーメントを操作し,正常足,扁平足,ハイアーチのアキレス腱張力を求めました.結果として,ハイアーチはアキレス腱張力が高くなり,ハイアーチがアキレス腱障害を発症しやすい理由を解明しました.これまで,代表的なランニング障害であるアキレス腱障害のメカニズムは不明な点が多かったですが,本研究結果はそのメカニズム解明の一助になると考えています.また,足部アライメントを評価する重要性を改めて認識できる研究結果になると考えています.
【本研究成果のポイント】
ハイアーチはアキレス腱張力が高値を示した点.
原著論文情報
Takabayashi Tomoya, Edama Mutsuaki, Inai Takuma, Kubo Masayoshi. A: Effects of ankle joint biomechanics and foot postures on Achilles tendon force during running through a simulation study. Sports Biomechanics. 2025.5 [accepted].