★ 金子史弥さん(理学療法学科14期生,医療法人アレックス 明大前整形外科クリニック)と江玉睦明教授(理学療法学科、スポーツ医科学Lab、アスリートサポート研究センター、運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌(米国)に掲載されました!!(2020.04.07)

【研究結果】

足部外側に存在する第5中足骨に付着する短腓骨筋、足底腱膜外側索、第3腓骨筋の各付着位置にはバリエーションがあることが判明しました!

研究の概要

 サッカー選手やバスケットボール選手に好発する障害の一つに,第5中足骨の骨折“Jones骨折”があります。この骨折を発生させる要因の一つに、第5中足骨に付着する組織による骨への牽引ストレスが考えられています。Jones骨折が発生する領域よりも近位に組織が付着していた場合、牽引ストレスは大きくなる可能性があります。この牽引ストレスは組織が付着する位置によって変化すると考えられています。しかし、第5中足骨に付着する組織はJones骨折が発生する領域に対してどこに付着するのか十分に検討されていませんでした。

 そこで本研究では、第5中足骨に付着する短腓骨筋、足底腱膜外側索、第3腓骨筋、長足底靱帯がJones骨折発生領域に対してどこに付着しているかに注目し、タイプ分類を行いました。その結果、短腓骨筋と足底腱膜外側索は骨折発生領域よりも近位に付着するタイプと骨折発生領域をまたぐように付着するタイプの2つに分類できました。第3腓骨筋は骨折発生領域をまたぐように付着するタイプの1つのみに分類できました。また、長足底靱帯は第5中足骨に付着していませんでした。

 Jones骨折の予防法を見つけることは、アスリートの競技離脱を防ぐことにつながるため非常に注目されています。本研究が病態解明の一助になると考えています。本研究は、国際誌『The Orthopaedic Journal of Sports Medicine』に掲載予定です。

金子さんからのコメント

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 本研究は解剖研究のため、この結果をアスリートのけがの治療や予防にすぐに活かすことはできません。しかし、この研究成果もけがの治療や予防を実施するために欠かせないステップの一つであると信じています。この研究をさらに次の段階に進めていくことがJones骨折に悩むアスリートや治療家にとって必要となります。

研究のポイント

  1. 短腓骨筋、足底腱膜外側索、第3腓骨筋の付着部をタイプ分類した点

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原著論文情報
  

Kaneko F, Edama M, Ikezu M, Matsuzawa K, Hirabayashi R, Kageyama I. Anatomical characteristics of tissues attached to the fifth metatarsal bone. The Orthopaedic Journal of Sports Medicine. [in press]