11th Asian Conference for Frailty and Sarcopenia 参加報告

2025年10月17日(金)、10月18日(土)の2日間、台湾・高雄で11th Asian Conference for Frailty and Sarcopeniaが開催され、小林壮太助教、大学院博士課程1年の甘粕康太さん、修士課程2年齋藤新貴さん、鎌田夏未さん、修士課程1年の笠井紅里さん、古澤芽依さんがそれぞれポスター発表および口述発表を行いました。

甘粕 康太さんのコメント
<Title>Low muscle mass persists despite a higher extracellular water-to-total body water ratio, and their combination predicts the poorest functional outcome in patients with acute stroke
<Author> Kota Amakasu, Tatsuro Inoue, Sota Kobayashi, Araki Saito, Natsumi Kamada, Akiko Brown, Akari Kasai, Mei Furusawa, Yumiko Watanabe
台湾・高雄にて開催された11th Asian Conference for Frailty and Sarcopeniaに参加し、ポスター発表を行って参りました。急性期脳卒中患者において骨格筋量の低下と細胞外水分量の増加が併存している状態は退院時のアウトカムに影響を与える事を発表しました。また本研究について研究者とディスカッションする事ができ,大変貴重な意見を頂く事が出来ました。国際学会に参加させて頂き、国際レベルの研究者として活躍するためには、専門分野のなかでも研究のデザインごとに研究を行うことや英語スキルの重要性も再確認しました。英語が話せる、聞き取れる事が出来なければ世界の研究者とディスカッションが出来ません。今後は、研究活動と合わせて英語学習も今まで以上に取り組んでいこうと思いました。大変貴重は機会を頂き,日頃からご指導頂いている指導教員の井上先生、運動生理ラボ小林先生に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

齋藤 新貴さんのコメント
<Title> Association of Osteosarcopenia at Admission With In-Hospital Fracture and Outcomes in Acute Stroke: A Nationwide Database Study
<Author> Araki Saito, Tatsuro Inoue, Yuria Ishida, Fumiya Kawase, Ayano Nagano, Kenta Murotani, Keisuke Maeda
台湾・高雄で開催された11th Asian Conference for Frailty and Sarcopenia にて、ポスター発表を行いました。
本研究では、急性期脳卒中患者において、入院時の骨密度低下と筋肉量減少(オステオサルコペニア)が院内骨折や臨床転帰に与える影響をビッグデータを用いて分析しました。学会参加者から貴重なご意見をいただき、今後の課題も明確になりました。
これまでご指導いただいております主導教員の井上先生、日頃よりサポートくださる運動生理ラボの小林先生に、改めて深く感謝申し上げます。

鎌田 夏未さんのコメント
<Title> Sarcopenic Obesity Diagnosed by the Japanese Working Group Criteria in Gastrointestinal Cancer Patients: Prevalence and Association with Postoperative Complications
<Author>Natsumi Kamada, Tatsuro Inoue, Takuya Ogino, Sota Kobayashi, Kota Amakasu, Araki Saito, Akiko Brown, Akari Kasai, Mei Furusawa, Yuji Wada, Yoichiro Aoyagi
この度、台湾・高雄市で開催された11th Asian Conference for Frailty and Sarcopeniaにてポスター発表をさせていただきました。この研究はJWGSO(日本肥満学会・日本サルコペニア・フレイル学会合同ワーキングループ)の基準を用いて診断したサルコペニア肥満の消化器がん患者における有病率および術後合併症との関連性を明らかにしたものです。Discussionを通して今後の研究への示唆を得ることができ、大変有意義なものとなりました。論文化および今後の研究活動に活かしていきたいと思います。本学会参加にあたり、指導教員の井上達朗先生をはじめ、小林壮太先生、同ゼミの大学院生から大変温かいご指導、ご支援をいただきましたことを心から感謝いたします。

笠井 紅里さんのコメント
<Title> Multidomain frailty assessment predicts one-year incidence of Mild Cognitive Impairment in community-dwelling middle and older adults
<Author> Akari Kasai, Tatsuro Inoue, Sota Kobayashi, Kazuaki Hotta, Tohru Izumi, Kentaro Kamiya, Mei Furusawa, Kota Amakasu, Araki Saito, Natsumi Kamada, Atsuhiro Tsubaki, Takanori Fujita, Hiroaki Miyata
この度、台湾・高雄で開催された11th Asian Conference for Frailty and Sarcopeniaに参加し、ポスター発表をさせていただきました。今回は、地域在住中高齢者における包括的フレイル評価は1年後の認知症の前段階であるMCI発症を予測することを報告させていただきました。そして、議論を通し、自身の研究に対する理解をさらに深めることができました。一方で、英語を聞き取ることができない場面がありましたので、自身の研究内容を自身の言葉で伝えられるよう、英語の勉強を継続していきたいと強く思いました。今後は、論文化に向けて精進して参ります。本学会参加にあたり、指導教員の井上先生をはじめ、小林先生、大学院生の皆様に感謝申し上げます。

古澤 芽依さんのコメント
<Title> Exploring a Thenar Muscle-Based Index for Skeletal Muscle Mass: MRI-Based Validation and Community Application
<Autor> Mei Furusawa, Tatsuro Inoue, Sota Kobayashi, Kazuki Hotta, Naoki Kodama, Noriko Sakurai, Tohru Izumi, Kentaro Kamiya, Atsuhiro Tsubaki, Takanori Fujita, Hiroaki Miyata
台湾・高雄で開催された11th Asian Conference for Frailty and Sarcopeniaにてオ―ラルプレゼンテーションを行って参りました。本研究は、全身の骨格筋量を反映する新しい指標として母指球筋に着目し、研究を行いました。若年成人を対象にMRIを用いて母指球筋が全身の骨格筋量を反映する指標となるかを検証し、地域在住の中高齢者では超音波画像診断装置を用いた応用を行いました。また、学部生の頃より携わっているフレイル予防プログラム「佐渡トキめき会」で得られたデータを用いて発表できたことを、大変嬉しく思います。今回、初めて国際学会に参加し、オーラルプレゼンテーションの機会をいただきました。自身の英語スキルの不足を痛感し、悔しさが残る発表となりましたが、世界の研究者と直接交流することで多くの刺激を受け、今後の研究活動や英語力向上へのモチベーションとなりました。本学会参加にあたり、指導教員の井上達朗先生をはじめ、小林壮太先生、ならびにゼミの大学院生の皆様から熱いご指導をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。