【Topics&News】2022年度の理学療法士養成校教員を対象とした協議会を開催致しました‼(2023.03.03)

 令和5年2月18日(土)に,2022年度日本理学療法士教員協議会が開催されました.この協議会は,本学の大西秀明副学長(リハビリテーション学部長,理学療法学科,教授)が理事長を務める全国大学理学療法学教育学会が主催をしており,本学の教員も本協議会の運営に携わっています.年に1回開催される協議会では,今後の理学療法士の養成に関して,現在の教育制度に関する議論や理学療法学教育の発展に向けた情報交換を行っています.
 今回の協議会は二部構成となっており,第一部では,教育講演として「非認知能力とは何か(早稲田大学・小塩真司先生)」,基調講演として「大学改革と理学療法学教育(文部科学省・堀岡伸彦先生)」というテーマでご講演を賜りました.また,ワークショップでは,理学療法士の養成制度に関する内容(「次回指定規則等の改正に向けた協会の取り組みについて(日本理学療法士協会・白石浩先生)」,「改正後の新カリキュラム完成年度を目前にした学校教員の思い(新潟医療福祉大学・古西勇先生)」)や専門職大学での教育について(「専門職大学を設立して思うこと~専門学校の違いと指定規則について~(和歌山リハビリテーション専門職大学・松井有史先生」)情報提供していただき,現在の理学療法学教育の内容について議論が展開されました.さらに,シンポジウムでは,大学教育に携わっている先生方から,「変動期の大学教育と理学療法学教育~経営環境の変化と質保証~(関西国際大学 学長・濱名篤先生)」,「養成コースと理学療法学教育(東京医療学院大学・吉井智晴先生」,「大学改革における理学療法のマーケットとブランディング(名古屋大学・内山靖先生」をテーマにご講演いただき,今後の理学療法学教育の水準向上に向けた議論が展開されました.
 第二部では,理学療法学教育に関する6つのテーマごとに,少人数のグループに分かれてグループディスカッションが行われました.ディスカッションのテーマは,「自己研鑽に取り組ませる指導」や「臨床実習後の評価」などの理学療法士の養成に関するテーマのみならず,「理学療法士の需要について」などのこれからの理学療法士をテーマとした内容も含まれており,各グループにおいて非常に活発な議論が行われました.
本学の理学療法学科では,このような協議会の開催や参加を通して,理学療法学教育の最前線で「理学療法士に求められる能力」や「大学での理学療法学教育」を常に考え,今後も継続的に質の高い大学教育や理学療法学教育を提供できるように,学科教員一同で取り組んで参ります.

2022 年度「日本理学療法士教員協議会」のプログラム
1)日時:2023 年 2 月 18 日(土) 9:30-16:30
2)開催方法:Zoom ウェビナー
3)プログラム:
(第一部)
・開会の挨拶:大西秀明先生(全国大学理学療法学教育学会・理事長)
(1)教育講演(9:35-10:25)
テーマ:非認知能力とは何か—基本的な考え方—
講師:小塩真司先生(早稲田大学 文学学術院)
司会:堀本ゆかり先生(国際医療福祉大学)
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(2)ワークショップ(10:35-12:05)
テーマ:指定規則の改定に向けて
① 次回指定規則等の改正に向けた協会の取り組みについて
講師:白石浩先生(日本理学療法士協会)
② 改正後の新カリキュラム完成年度を目前にした学校教員の思い
講師:古西勇先生(新潟医療福祉大学)
③ 専門職大学を設立して思うこと ~専門学校の違いと指定規則について~
講師:松井有史先生(和歌山リハビリテーション専門職大学)
司会:有薗信一先生(聖隷クリストファー大学)
(3)基調講演(12:40-13:30)
テーマ:大学改革と理学療法学教育
講師:堀岡伸彦先生(文部科学省 医学教育課)
司会:大西秀明先生(新潟医療福祉大学)
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(4)シンポジウム(13:40-15:10)
テーマ:大学改革と理学療法学教育
① 変動期の大学教育と理学療法学教育~経営環境の変化と質保証~
講師:濱名篤先生(関西国際大学 学長)
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② 養成コースと理学療法学教育
講師:吉井智晴先生(東京医療学院大学)
③ 大学改革における理学療法のマーケットとブランディング
講師:内山靖先生(名古屋大学 大学院医学系研究科 予防・リハビリテーション科学)
指定発言:堀岡伸彦先生(文部科学省 医学教育課)
司会:内山靖先生(名古屋大学 大学院医学系研究科 予防・リハビリテーション科学)
・閉会の挨拶:堀本ゆかり先生(全国大学理学療法学教育学会・副理事長)

(第二部)
(5)グループディスカッション(15:20-16:20)
コーディネーター:日高正巳先生(兵庫医科大学)
テーマ:①単位数増減と学修内容の増減,②需要算出の視点を変える,③自己研鑽に取り組ませる指導,④臨床実習後の評価,⑤志願者確保,⑥アンプロフェッショナルな態度