【在学生の活躍】膝前十字靭帯再建術後の月経周期における膝関節の緩さが再建側と対側で異なるふるまいをすることを明らかにしました‼(2023.01.26)

舎川真侑さん(理学療法学科17期生,大学院修士課程2年,スポーツ医科学Lab,運動機能医科学研究所)と江玉睦明教授(理学療法学科,スポーツ医科学Lab,アスリートサポート研究センター,運動機能医科学研究所)らの研究論文が国際誌に掲載されました!(2023.1.25)

【研究の背景】
女性は男性よりも膝前十字靭帯(ACL)損傷の発生率が高く、月経周期で変動する女性ホルモンの影響が考えられています。さらに、初回損傷だけでなく、再損傷率も高いことから予防への取り組みが重要です。ACL損傷の危険因子に関節の緩さ(関節弛緩性)が挙げられ、先行研究では、健常膝の膝前方弛緩性や反張膝が月経周期で変動することが報告されています。これまで、ACL再建側の関節弛緩性に対する月経周期の影響は明らかにされていませんでした。そこで、本研究では片側ACL再建術を受けた女性9名を対象に、卵胞前期)と排卵期で再建側と対側の関節弛緩性が変化するかを調べました。
本研究は,国際誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載予定です。

【コメント】
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 本研究では、ACL再建術後における再建側と対側の膝前方弛緩性が月経周期で異なるふるまいをすることを明らかにしました。今後は、月経周期の身体への影響を踏まえ、臨床現場で応用できる研究をしていきたいと思っています。

【研究成果のポイント】
1. 再建側と対側の膝関節弛緩性の変化が月経周期で異なるかを検討しました(図1)。
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2. 膝前方弛緩性の左右差が周期間で変化するかを検討しました(図2)。
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原著論文情報
Shagawa M, Maruyama S, Sekine C, Yokota H, Hirabayashi R, Togashi R, Yamada Y, Osanami H, Sato D, Edama M. Knee laxity in the menstrual cycle after anterior cruciate ligament reconstruction: a case series. Int. J. Environ. Res. Public Health. [in press]

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