【卒業生の活躍】大柳春奈さん(嬉泉病院,理学療法学科14期生),小島将さん(嬉泉病院,理学療法学科14期生,博士後期課程3年),椿淳裕教授(理学療法学科,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)らの臨床研究論文が国際誌「European Journal of Applied Physiology」に受理されました!!(2022.07.15)

大柳春奈さん(嬉泉病院,理学療法学科14期生),小島将さん(嬉泉病院,理学療法学科14期生,博士後期課程3年),椿淳裕教授(理学療法学科,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)らの臨床研究論文が国際誌「European Journal of Applied Physiology」に受理されました!!

研究概要:
安全で効果的な運動介入を行うためには,適切な運動強度の選定が必要です.心肺運動負荷試験により評価された最高心拍数(HRpeak)を用いて運動強度設定を行う事がありますが,設備のない病院・施設では評価が困難です.これまでにHRpeakの予測式はいくつか開発されていますが,血液透析患者(HD)では開発されていませんでした.本研究では,HD患者を対象にHRpeakの予測式の開発を行いました.HRpeakの予測式は,安静時心拍数,糖尿病の有無,歩行速度低下(<1.0秒m/s),低アルブミン血症(<3.5g/dL)で構成され,実測HRpeak とR2 = 0.71の高い予測精度でした.

表:予測式の構成要素と予測精度


図:実測HRpeakと予測HRpeakの相関関係

大柳さんからのコメント:
これまでHD患者さん独自の予測式は開発されていませんでしたが,本研究で開発した予測式を用いることで,より安全で効果的な運動処方に繋がればと考えています.

原著論文情報:
Haruna Ohyanagi, Naoto Usui, Atsuhiro Tsubaki, Shuji Ando, Masakazu Saitoh, Sho Kojima, Akihito Inatsu, Hideki Hisadome, Shigeyuki Ota and Akimi Uehata. An equation to predict peak heart rate for prescribing exercise intensity in middle-aged to older patients requiring hemodialysis. European Journal of Applied Physiology.