小島翔助教(神経生理Lab,運動機能医科学研究所)が「笹川科学研究奨励賞」を受賞しました!(2017.04.21)

この度,平成28年度笹川科学研究助成者324名の中から,小島翔助教(神経生理Lab,運動機能医科学研究所)が「笹川科学研究奨励賞」を受賞しました.この賞は,単に研究の内容や成果だけに捉われることなく,研究に取り組む真摯な姿勢や,研究遂行のための努力など,研究者の資質という面を評価しています.今回の受賞に際し,受賞発表会(4/21,東京)が行われ,小島助教も参加し,若手研究者とともに活発な議論を行ってきました.今後の小島助教の活躍を期待しています!

助成研究課題:

受動的および能動的触覚刺激による介入が皮質脊髄路興奮性に及ぼす影響

研究の概要:

本研究は,点字様の刺激ピンを用いて指先を一定時間刺激した際の大脳皮質の興奮性変化を記録しました.その結果,指先への触覚刺激が大脳皮質の興奮性を変動させることを明らかにし,さらにその変動は触覚刺激方法に依存して変化することを明らかにしました.

研究者のコメント:

この度は,このような賞を受賞させていただき大変光栄に存じます.理学療法士は,運動麻痺や感覚障害を有する患者様のリハビリテーションを担当します.近年では,大脳や脊髄の興奮性を変動させることで運動機能や感覚機能を改善することが報告されています.本研究の結果は,触覚刺激をリハビリテーションのツールとして活用できる可能性を示唆しています.今回受賞したことを励みに,更なる研究成果を国際的に発信していけるよう取り組んでいきたいと思います.

9ec9405706022bef0645cad104c4fd90425df97a.jpgIMG_0835.jpg

      発表中の小島助教               受賞後の小島助教