2023年 新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます.
 本年も,大学の使命である「教育」,「研究」,「地域貢献」の活動をさらに進めるべく,新年を迎え教員一同が気持ちを新たに取り組んで参ります.ご指導ご鞭撻を賜りますよう,お願い申し上げます.

 在学生の皆さんは,対面での授業も増え,学生生活が戻りはじめたことを感じていることと思います.これらは,毎日の健康チェックとその入力や入構時の検温や手指消毒などをはじめとする皆さんの日々の行動の積み重ねがあるからこそです.これまでの本学での感染対策を継続し,学業に励んでください.
 種類を問わず,理学療法士を含めた医療職が媒介してしまう感染症は少なくありません.これまでの取り組みを通じ,目には見えないが対策を講じならない事態への対応を学んでいます.将来の院内・施設内での感染対策に活かしてください.

 卒業生の皆さんの活躍は,様々なところから耳に入ってきており,教員一同大変うれしく感じています.新潟医療福祉大学での学生生活で培った力やそれを基に卒後の身につけた能力を武器に,今後の人生を実り豊かなものにしてください.
 また,同窓会組織の活動に参加いただき,ありがとうございます.定期的なミーティングが行われていますが,各期の代表者を通じ双方向での活動も検討中です.卒業生の皆さんが参加することでその歩みを進めることができます.まだ参加していない方は,まず一度参加をしてみてください.

 臨床実習を受け入れてくださった施設の関係者の皆様には,この場をお借りして改めて御礼申し上げます.自施設の感染対策や管理と,実習生を受け入れることのジレンマがあったことと想像いたします.受け入れを下さったおかげで,4年生は長期実習を無事に終え,国家試験の合格に向けた取り組みを進めています.3年生は初めての学外での臨床実習を経験し,自身に足りないところが明確になり,学業への取り組みのギアが数段階上がりました.2年生は学内の講義や演習で見聞きした中に身を置くことで,現場でしか得ることのできない情報を自身の目で,耳で,肌で感じることができ,目指すべき将来がより具体的になりました.至らぬ点が多々あったことと思いますが,ご指導いただきましたことに深く感謝申し上げます.
 本年も本学へのご協力とご支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます.

 一般の皆様には,本学理学療法学科に関心を寄せて下さり,大変ありがとうございます.「優れたQOLサポーターの育成」を本学の建学の精神として掲げ,開学から20年以上が経過し本学科の卒業生は1,600名を超えました.優れたQOLサポーターとして,様々な領域で活躍しています.理学療法学科の教育の特徴として,基礎領域から専門領域までをカバーできる十分な業績と指導力を備えた教員が所属していることに加え,複数の教員で組織する研究グループがあり,それとリンクする教育が行われていることが挙げられます.大学院に進学する割合が高いことにも,それが現れています.
 論文としての成果の公表だけでなく,外部からの研究資金の獲得にも積極的に取り組んでいます.大学の研究力を推し量る指標の一つに,科研費※があります.令和3年度も前年度に続き,スポーツ科学やリハビリテーションを含む分野において,全国の有名大学,マンモス大学が上位に入る中,新潟医療福祉大学は第4位を維持しました.このように,高い研究力を背景とした質の高い教育を提供できることが,本学の強みです.この状況に満足することなく,教員一同が教育研究力の更なる向上に取り組んで参ります.
 本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます.

※学術振興を目的として交付される助成金.文部科学省と日本学術振興会が公募し,関連分野の研究者による審査を経て交付される.大学の研究力に関する指標の1つ.

令和3年度科研費領域別採択数上位10機関
59.スポーツ科学,体育,健康科学およびその関連分野(リハビリテーション科学含む)
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出典:文部科学省研究振興局「令和3年度科学研究費助成事業の配分について」

2023年1月1日
理学療法学科 学科長
椿 淳裕