★ 新年のご挨拶(2022.01.01)

2022年 新年の挨拶

 新年明けましておめでとうございます.
 2021年も前年に続き,新型コロナウィルス感染症の影響を受けた1年でしたが,ワクチン接種を含めた対応が進み,共存への糸口が見えかけた年でした.気を緩めることができない状況はしばらく続く可能性はありますが,大学の使命である「教育」,「研究」,「地域貢献」の活動を停滞させることなく,新年を迎え教員一同が気持ちを新たに取り組んで参ります.本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう,お願い申し上げます.

 在学生の皆さんには,昨年の続きオンライン授業をお願いすることとなり,不便をかけたことと思います.しかし2020年とは異なり,感染リスクの高い行動とそうでない行動とがわかってきたこともあり,行動の制限は緩やかになりました.これらは,毎日の健康チェックとその入力や入構時の検温や手指消毒などをはじめとする皆さんの日々の行動の積み重ねがあるからこそです.新規変異株の出現と世界的な感染拡大の影響が非常に気になりますが,これまでの本学での感染対策を継続し,学業に励んでください.
 将来皆さんが関わることになるであろう理学療法の対象者には,思いがけず,あるいは誰をも責めることのできない原因で身体のまたは運動の自由が制限された方が少なくありません.皆さんが経験した不自由さが,今後皆さんが関わる方々に接する際の糧となることを願ってやみません.

 卒業生の皆さんには,同窓会組織の活動が始まったこと,その活動の1つとして定期的なミーティングが開始されたことを改めて案内します.どのような役割があるのか,皆さんにどのようなプラスの作用があるのかは今後の活動次第ですが,卒業生の皆さんが参加することでその歩みを進めることができます.まず参加をすることで,活動の内容を知ってください.

 臨床実習を受け入れてくださった施設の関係者の皆様には,この場をお借りして改めて御礼申し上げます.自施設の感染対策や管理と,実習生を受け入れることのジレンマがあったことと想像いたします.受け入れを下さったおかげで,4年生は長期実習を無事に終え,国家試験の合格に向けた取り組みを進めています.3年生は初めての学外での臨床実習を経験し,自身に足りないところが明確になり,また目指すべき将来がより具体的になりました.至らぬ点が多々あったことと思いますが,ご指導いただきましたことに深く感謝申し上げます.
 本年も本学へのご協力とご支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます.

 一般の皆様には,本学理学療法学科に関心を寄せて下さり,大変ありがとうございます.「優れたQOLサポーターの育成」を本学の建学の精神として掲げ,開学から20年以上が経過し本学科の卒業生は1,500名を超えました.優れたQOLサポーターとして,様々な領域で活躍しています.理学療法学科の教育の特徴として,基礎領域や専門領域を問わず,十分な業績と指導力を備えた教員が所属していることに加え,複数の教員で組織する研究グループがありそれとリンクする教育が行われていることが挙げられます.
 論文としての成果の公表だけでなく,外部からの研究資金の獲得にも積極的に取り組んでいます.大学の研究力を推し量る指標の一つに,科研費※があります.令和2年度は,スポーツ科学やリハビリテーションを含む分野において,全国の有名大学,マンモス大学が上位に入る中,新潟医療福祉大学は第4位に位置しています.このように,高い研究力を背景とした質の高い教育を提供できることが,本学の強みです.この状況に満足することなく,教員一同が教育研究力の更なる向上に取り組んで参ります.
 本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます.

※学術振興を目的として交付される助成金.文部科学省と日本学術振興会が公募し,関連分野の研究者による審査を経て交付される.大学の研究力に関する指標の1つ.

2020年度科研費領域別採択数上位10機関
59.スポーツ科学,体育,健康科学およびその関連分野(リハビリテーション科学含む)

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出典:文部科学省研究振興局「令和2年度科学研究費助成事業の配分について」



2022年1月1日
理学療法学科 学科長
椿 淳裕